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骨の眼

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   砂利に座り、地平を眺めていた。線を辿る鳥。翼を広げ滑空し、積雲を抜けていく。眼下に拡がる木々の葉は散り、土を隠した。

途切れた連なり

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    上体を揺らしていた。充血し、何度も瞬きを繰り返す。脳が創る景色は、歪んでいる。

虚構の中で

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   己の腕に触れていた。肩に沿って撫でると、ざらつく皮膚が掌を擦る。顎が細かく震え、歯を噛み鳴らしていた。

【曲】連鎖の眼

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 以前に書いた作品、 「連鎖の眼」 をそのまま歌詞として曲にしています。

黒点の中へ

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   微睡みの中で、目を閉じていた。   瞼の裏で、黒点が漂っている。

嘘ではなくて

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   ずっと、一緒にいた。同じ道を共に歩んで。幾度も言葉を交わしながら。

【曲】埋もれゆく言霊

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  以前に書いた作品、 「埋もれゆく言霊」 を歌詞として曲にしています。

巡りゆく炎

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   杭に縛られ、俯いている。人の群れが囲んでいた。靴底で地を叩き、地鳴りを起こして。握った拳を掲げ、叫んでいた。

昇った先

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   見上げていた。  目を細め、首を傾げて。  茶と緑が混在した空。千切れた葉は上昇し、土に張り付く。

外した光景

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    身体にぶつかり、止まることなく後に流れていく。掌で触れた幹の上に、葉が揺れていた。

フィルターの違い

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   写真を一枚、掲示された。褪せた色の画像として。五人の人物が肩を組み、笑っている。

二つの世界は

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  画面を凝視し、キーを叩く。  瞬きのあとに、切り替わっていた。

【曲】編まれた柱

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  以前に書いた作品、 「編まれた柱」 をそのまま歌詞として曲にしています。

零れた塵

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   吊り革を眺めていた。横並びに座り、時折肩が触れる。

【曲】真実の景色

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 以前に書いた作品、 「真実の景色」 をそのまま歌詞として曲にしています。

【曲】残火の跡

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 以前に書いた作品、 「残火の跡」 をそのまま歌詞として曲にしています。

映せているのに

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    白熱が昇る。暗闇を散らし、蒼に塗り替えていく。じっと見つめていた。

選んだ配列

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   丸い粒が並んでいた。指で摘まみ、組み上げると灰色に固まる。それは動かず、そこにあった。  配列を変える。透化して崩れ、流れだした。少し眺めて粒を取り出す。  また、並べた。  親指を顎に添えて、じっと見つめる。  黒く、楕円に。  割れて伸びる。  茶色く、太く。  上部は幾つにも分かれ、緑に飾る。  降りて来る細かい粒。  飲み込み、形を変えて吐き出していく。  頷いて、己の身体に触れた。  取り出して──組み替える。  黒く、楕円に。  根を沈めた。  大きく、天へ。  緑を纏う。  ただ、佇んで。 ────  モニターに映る二本の樹木。画面を見ながら、頭に手を乗せた。    キーボードから指を離し、湯気が昇るカップを掴む。唇に当て、口に含んだ。飲み込み、息を吐いて。  ────己の身体に、触れた。

蒼を抜けて

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   匂いがする。顔を向けて鼻を膨らませた。脚を前に踏み出し、辿り始める。

確かな意味

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  殻を割って這い出て来る。粘液を身体に纏い、嘴を開く。高い音を鳴らし始めた。

一足の草鞋

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   草鞋が踏む度に木が軋む。帳は降りて、周囲は暗い。橋の先にある景色は闇に隠れていた。

螺旋

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   上昇し、下降する。軸はそのままに、変化する。表面だけで拒み、受容した。  錯覚を信じて。  巡り、加速する。  全てを巻き込みながら。  無も。  現もなく。  ただ、廻り続けた。  減速する。  小さく。    種に。    芽吹いて。  ────また。  

自問の末に

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『なぁ。組み立ててくれよ』  高層ビルの狭間に散らばる肉片。アスファルトは赤黒く濡れ、溜まりを拡げていた。

朝露を生む前に

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   稜線に浮かぶ緋が沈んでいく。  濃く、黒く──色を変えて。擦れ違い、昇る白光。

線虫

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   肩を叩かれ、振り向いた。目が合うと、同じ顔が笑顔で言葉を重ね続ける。

置かれた欠片

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   木屑を散らせ、彫り続けていた。  描いた輪郭が現れていく。

灯火を編んで

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   針を見つめている。銀に尖る先に触れた。紅珠が指に膨らむ。崩れ、流れる筋を追い続けた。

牢獄の外

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 花を千切り、髪を飾る。残された茎が揺れていた。微笑みと断面が擦れ違う。

霧の破片

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  テレビが言葉を並べている。画面をじっと見つめる横顔を眺めていた。溜息を吐いて首を振っている。

鎖の先は

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   八本の脚をくねらせ、進んでいた。上から降りて来る光が僅かに届く。淡く滲んだ世界に、闇が拡がっている。

加工した石

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  石を削り続ける。細かく、薄く。   僅かに、気付かない程に。

科された刑期

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    掌を包まれていた。柔らかく、温かいものに。冷えていく身体は、熱を生むことはない。

残るものは

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  反射して吐き出し続けた。空洞を装飾し、覆い隠して。   否定したものを肯定する。直ぐに並び始めた。入力を確認し、肯定したものを否定する。  羅列に引き摺られ。  意思もなく。  ただ、保つことを重視した。  思考はない。  鏡と気付かずに 覗き込む。  無意識に。  意識的に。  目を逸らせて。  ────鮮明に、映されていた。

種の為だけに

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   ひび割れた壁が崩れ、欠片が零れた。地に跳ねて転がっていく。

器官の役割

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  巨大な渦がうねり、拡がり続ける。方向は決まっていた。膨張し、構築を促す。分解を繰り返して。

声を探して

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    鏡が張り巡らされた白い部屋。一人、佇んでいた。増殖する。映す姿は同じに。

本能の選択

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   集団が雑談していた。近付いて輪に加わる。話を聞き、取り敢えず頷いて。

望まれた姿

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  落下する。重力に導かれ、加速する世界を。  長く、緩やかに。  委ねるまま地表に触れ、砕け散る。  柔らかく、硬く。  液体と固体へ。  構築は崩れ、混在した。  佇むものと。  沁みていくもの。  炙られ、昇るものに。  分かれていく。  褪せて剥がれ。  地に沈み。  雲に滲む。  撒かれた記憶が結合し、残される。  辿るために。  象りは細かく。  千切れ続け。  拡がる虚無へ。  ────記号として。

進む為に

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   頭を一つ、腕に抱えて歩いていた。目は開いている。揺れる度、濁った瞳に景色が滲む。裂けた耳が風に靡いた。

迎合の為に

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   重い音を響かせながら扉が開く。ノブを握る手を離し、玄関を跨いだ。

触れた跡

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   弦を爪弾いていた。木箱に張られた十三本が振動する。全体を震わせ、共鳴を起こした。