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4月, 2026の投稿を表示しています

種の中で

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  黄金と緑の階調が拡がっていた。風が吹く度に揺れ、色彩を塗り替える。その波に、違う色が混ざっていた。

いない気がして

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  アルバムの中で笑っていた。分厚いページを捲る度に、子供の笑顔が目に入る。

跳ねたコイン

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   目を伏せて掌を擦る。前に置いた空き缶を凝視して。コンクリートの地面が臀部を冷やす。

溢れた珈琲

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   瞼が降りてくる。首を振って目を見開いた。机に置いてあるモニターを眺めていたが、段々頭が下がって来る。

10^-10^50の虚構

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    空間に形成される。柔らかく、幾つもの皺が複雑に編まれた存在が。

少女の花弁

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   夕暮れに染まる景色の下で、女と少女が手を繋いでいた。時折、顔を見合わせて。

巡る日常

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 巨大な球が置いてある。公園を埋め尽くしていた。ブランコや滑り台は見当たらない。

視線と誇り

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  視線が注がれていた。身体が僅かに強張る。小さく息を吐いた。唇を舐め、引き結ぶ。

何処へ向けて

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   垂れ下がる太い綱を握り、何度か振る。大きな鈴が鈍い音を鳴らした。両手を合わせて目を閉じる。

手放した石

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   拡く波打つ海が揺らめく。高く伸びた塔の上から、幾つも石を投げ込んでいた。

断片の定め

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  瞼の裏に浮かぶ光景を、微睡みの中で眺めていた。