作品アーカイブ (目次)
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夕暮れに染まる景色の下で、女と少女が手を繋いでいた。時折、顔を見合わせて。二人の影が伸びていく。
揺らぎ、滲む。
小さな手に花が一輪、握られている。笑みを浮かべて眺めていた。薄い花弁が、風に揺れる。
一枚、千切れ──宙に舞う。
緋に照らされた桃色。
地面に映す黒色。
互いに追いかけ、弧を描いた。
欠けた花を指差し、唇を尖らせて女の顔を見つめる。頷いて、静かに屈む。目線を合わせて微笑み、頭を撫でた。
手から零れ落ちていく。地面を弾み、横たわる。桃色の、欠けた花。
女の指が茎を摘まみ、胸に抱いた。
影が重なり、一つになる。
花弁が一枚、空に向かって弧を描く。
暖かい匂いが髪に触れた。
────女と花が、手を繋いで。
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