作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「見つめるものは」     感情 「変わらない夜」      断片 「記憶の中で」       断片 ─ピックアップ─   テーマ   断片 「蝉に向けて」                               ─テーマ別─ ─境界─       二十四作品 ─時間─               七作品 ─循環─           二十作品 ─感情─           二十作品 ─万有─               九作品 ─価値観─       十八作品 ─日常─           十二作品 ─断片─           十二 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「見つめるものは」      感情 「変わらない夜」       断片 「記憶の中で」        断片 「蝉に向けて」        断片 「決められた中で」      境界 「戦場の欠片」        感情 「零れたのは」        感情 「アート」          価値観 「眼球の奥」         境界 「飛び去る欠片」          循環 「淵の端から」        感情 「写実した風景」       境界 「同じ場所で」        境界 「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」        ...

雨上がりの空



 湿った匂いが、掌を包む。暖かく、ざらついていた。雨上がりの、土。


 腕を伸ばし、指を開く。太陽が降りて、手のひらを桃色に透かす。


 細かく落ちる粉塵をそのままに、顔を撫でた。

痛む頬は、濡れている。付着した泥が照らされ、乾いていく。


 ゆっくりと、体を起こす。ランドセルを拾い、背負った。


 ──怒りすぎだろ。


 唾を吐くと、水溜りが赤く映る。唇に触れて、宙を見上げた。


 雲は散り、青空が拡がる。

蒸気が昇っていくのが見えた。俯いて、呟く。


「俺が、悪いのかよ......」


 乾いた土が、剥がれ落ちる。沈んでいく。幾重にも環が生まれ、溶けて、ほどけた。


傷ついたかな──


 頭を掻いて、踏み出す。飛沫が足に、絡んでいた。胸の奥を、湿らせて。


 街並みに、茜色が浮かぶ。景色の先に、家が滲む。口が開き、溢れた。


「......ちくしょう」


 雨上がりの空に、帳が降りる。


 ────痛みは、引いて。軋みは、何処へ。





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