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加工した石

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  石を削り続ける。細かく、薄く。   僅かに、気付かない程に。

残るものは

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  反射して吐き出し続けた。空洞を装飾し、覆い隠して。   否定したものを肯定する。直ぐに並び始めた。入力を確認し、肯定したものを否定する。  羅列に引き摺られ。  意思もなく。  ただ、保つことを重視した。  思考はない。  鏡と気付かずに。  覗き込んだ。  無意識に。  意識的に。  目を逸らす。  ────鮮明に、映されていた。

本能の選択

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   集団が雑談していた。近付いて輪に加わる。話を聞き、取り敢えず頷いて。

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   根を張り巡らせた、太い幹。伸ばした枝がたわみ、先端の葉が揺れる。上に、下に。

枯葉と砂

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   風が顔を執拗に撫でる。瞬きの隙間を縫って、瞳に砂が吸い込まれた。

街の跡

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  小さな黄色い傘をさしながら、濡れた路面を歩いていた。灰色の雲が白くなる。降り注ぐ温かい光。湿った空気を乾かして。

旋回する夜

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  羽音を鳴らして、探していた。吐き出された息に導かれ、湿った肌の上で軽く跳ねた。

見えない顔

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 電灯が部屋を明るく照らす。キーを叩く軽い音。時折止まる。一点を凝視し、小さく呟く。溜め息を重ねて。

ずれた距離

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 テーブルの下で両手を合わせた。ぎゅっと握り、爪が食い込む。椅子を前後に揺らせながら。

嘘の果実

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  叱責の声が響く。幾つもの電灯に照らされた、明るい部屋。項垂れて、自分の影を見つめていた。

等しい欠片

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 乾いた音が連なって、幾重にも重なり続けていた。気怠い体。背は丸まり、集中できない。

波紋の街

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 舗装された路面に、波紋が幾つも描かれる。消える間もなく、生まれ続けて。雨粒が、地を打つたびに。

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 ──お帰り。  靴を揃えて、振り向く。霧に霞み、はっきり顔が見えない。言葉を交わす。

イカロスの夢

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   ジャングルジムから飛び降りた。 両手をばたつかせて、宙を掻く。靴底が地面に触れ、髪の先から透明な飛沫が散った。

古いねじまき時計

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  雲ひとつない空が、遮ることなく陽光を迎え入れていた。その光は朝露を照らして反射する。