投稿

ラベル(循環)が付いた投稿を表示しています

鎖の先は

イメージ
   八本の脚をくねらせ、進んでいた。上から降りて来る光が僅かに届く。淡く滲んだ世界に、闇が拡がっている。

黒煙の街

イメージ
    音が、消えた。  地面が大きく揺れる。 突風が身体にぶつかり、後ろに倒れた。

歯車の躍動

イメージ
  先端がしなる。しがみついた露が伸びて、千切れた。

自然治癒

イメージ
   照射する光が熱を帯びて、水面を温めていた。形を保てず、蒸気に変化し上昇する。冷やされ、固まり、雲となった。

跡を残して

イメージ
   砂を掬って拾い上げた。熱を纏い、体温と混ざる。掌で流れ、指の隙間を滑り落ちて。

飛び去る欠片

イメージ
   樹皮に刻み、横臥した。視界は闇に塗られ、耳鳴りが途切れる。皮下で一粒、微細に震えて。

編まれた柱

イメージ
 雪と雨が降っていた。選ぶことをしないで。  土に結晶が重なり、水滴が崩す。

確かな存在

イメージ
  細い管先を泡立つ液に浸し、口に咥えた。鼻から空気を吸いこみ、ゆっくりと吐き出す。

種の中で

イメージ
  黄金と緑の階調が拡がっていた。風が吹く度に揺れ、色彩を塗り替える。その波に、違う色が混ざっていた。

螺旋の外

イメージ
  骨が覗いていた。無数の虫がたかり、齧っている。体液が地面に拡がり、土に沁みて。臭いが鼻腔に入り込む。

イメージ
 雑草が生い茂る。歪な楕円を避け、一面に。 下で蠢く虫が、土に潜る。石は、動かない。

境界の先で

イメージ
 乾いた音が鳴り続けた。途絶え、硝煙が昇る。視界がぶれ、崩れ落ちて。血液が溢れ、伝い、流れる。

いやし

イメージ
 長い立髪がしなだれていた。前脚を前に出し、腹を地に着けて。浮き出た肋骨が皮膚を押し出す。体幹が崩れ、倒れた。

編まれゆく造形

イメージ
 花弁が散り、弧を描く。つむじを巻いた、風。揺れて踊る。辿りながら。

鼓動の燈

イメージ
 水滴が集まり、結晶に編込まれた。空一面を遮り、灰が塗り潰す。  冷たい風が大地に沁み込む。巡り、硬く。  宙を覆う厚い膜。抜けて光を届けた。  薄く、淡く──僅かに。  幾度も沈み、昇る。白が拡がっていく。  千切れ、漂う。  膜はもういない。光を浴びせた。  濃く、強く──確かに。  芽吹く緑。強張りを溶かして。  ────熱が躍動を促す。溢れるほどに。

なぞる先端

イメージ
 ブランコに座り、鎖を握る。冷たい感触。砂粒が隙間で擦れた。上着で払い、指を閉じる。

命の唄

イメージ
   蝶がゆらゆらと浮かぶ。風に舞う、鱗粉を撒きながら。眼下には、色彩豊かな群れ。むせかえるような匂いを放ち、咲き誇る花。

僅かな眠り

イメージ
 這わせた指の間に、砂が埋まる。澄んだ響きを纏って、波が近づいて来た。足の裏を撫で、濡らし、還る。砂を攫って。

流転の木端

イメージ
   川に丸太が浮かんでいた。激しい飛沫を上げながら、滑るように流れてくる。下流に向かって、一直線に。

巡りゆく炎

イメージ
  朝焼けに包まれた街の中で、灰色の煙が途切れることなく空を覆っていた。怒号が波のようにうねり、群衆が地面を踏み鳴らす音が響いていた。