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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「筆の先で」        境界 「積まれた煉瓦」      感情 「枯葉と砂」        日常 「線の先は」        境界 ─ピックアップ─ テーマ  時間 「重なる景色」 ─テーマ別─ ─境界─       十四作品 ─時間─           七作品 ─循環─       十三作品 ─感情─           十一作品 ─万有─           七作品 ─価値観─   十五作品 ─日常─           十一作品 ─断片─           四作品 ─無─               三作品 ─掌編─    「筆の先で」         境界 「積まれた煉瓦」       感情 「越えた後」         境界 「シリアルを咀嚼して」    感情   「街の跡」          日常 「旋回する夜」        日常 「閉じた瞼」         境界 「瓦礫の理由」        境界 「配慮の有無」        価値観 「銀の牢獄」         境界 「重なる瘡蓋」        境界 「見えない顔」        日常 「神木の瞳」         価値観 「最後の理性」        感情 「月光に照らされて」     感情 「重なる景色」        時間 「境界の先で」        循環 「寄り添う枯葉」       日常 「いやし」          循環 「編まれゆく造形」      循環 「ずれた距離」        日常 「刻まれた断片」    ...

いやし



 長い立髪がしなだれていた。前脚を前に出し、腹を地に着けて。浮き出た肋骨が皮膚を押し出す。体幹が崩れ、倒れた。

 見開き、じっと地平を見つめる。黄土色に揺れる階調を。群れが、いた。


 ──縞模様の塊。


 起き上がり、見つめていた。


 髪から覗く丸い耳。伏せて待つ。

視線が、子を刺した。


 駆け出す。残火を燃やして。塊が分散する。突き刺した視線を辿り、咆哮が轟く。


 伸ばした爪が食い込む。小さな縞を組み伏せて。

牙を突き立て、力を込める。


 動かなくなった、それ。噛み千切り、咀嚼した。

何度も繰り返す。錆びた匂いを飲み込んで。


 白く散らばった、それ。満たされ、瞼を閉じる。膨れた腹を横にし、眠った。


 ────生を繋げて。感謝もなしに。

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