作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「黒煙の街」        循環 「名を持つ欠片」      価値観 「選んだ涙」        価値観 「同じ顔」         感情 ─ピックアップ─   テーマ   断片 「蝉に向けて」                          ─テーマ別─ ─境界─       二十六作品 ─時間─               八作品 ─循環─       二十二作品 ─感情─       二十一 作品 ─万有─               九作品 ─価値観─       二十作品 ─日常─           十二作品 ─断片─           十二 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「黒煙の街」          循環 「選んだ涙」         価値観 「同じ顔」          感情 「映された背中」       境界 「静止した時」        時間 「記述先の違い」       境界 「見つめるものは」      感情 「変わらない夜」       断片 「記憶の中で」        断片 「蝉に向けて」        断片 「決められた中で」      境界 「戦場の欠片」        感情 「零れたのは」        感情 「アート」          価値観 「眼球の奥」         境界 「飛び去る欠片」       ...

黒煙の街

 


 音が、消えた。

 地面が大きく揺れる。突風が身体にぶつかり、後ろに倒れた。頭を上げ、窓に視線を向ける。硝子はない。床に破片が散らばっている。


 頭蓋に反響していた。両手を耳に当て、首を振る。うつ伏せで這い、窓に向かう。掌を着き、身体を起こした。


 裂けた皮膚から湧き出る、温かい滑り。ゆっくりと伝い、流れ落ちた。枠から顔を出し、視線が固まる。


 蠢く黒い柱。


 目を凝らし、顎を上げる。煙が昇り続けていた。空に拡がり、分厚い膜が覆い尽くす。


 隣の部屋から、笑い声が響いていた。

 

 地には炎が立ち上がる。

 残した生を捉え、飲み込んだ。


 閃光に包まれる。

 瞳を焼かれ、瓦礫と共に宙に浮く。焦げた匂いを刹那に残して。


 肉体は黒煙に変わり、吸われていく。

 天に産まれた黒い街へ。


 ────営みを続ける。

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