作品アーカイブ (目次)
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黄色いシャツの袖から伸びた、褐色の腕。肌に滲み、浮いて伝う。爪先を立て、回っていた。滴る珠が飛び散り、土に沁み込む。
半ズボンの下で絆創膏が剥がれ落ちる。小さな瘡蓋が膝に貼り付いていた。
笑顔が弾け、踵を降ろして地面を蹴る。
砂を撒いて跡を残し、不規則に並べていく。
腕を組んだ女が頷き、目を細めていた。
唇を緩ませ、歩み寄る。
両手を広げて受け止めた。
濡れた髪を撫で、タオルで覆う。擦る度に笑声が届いた。開いた口から音が混ざる。
重なり、響いた。
木々から拡がる、蝉の鳴き声。
────二人を包んで。
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