作品アーカイブ (目次)

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骨の眼

 


 砂利に座り、地平を眺めていた。線を辿る鳥。翼を広げ滑空し、積雲を抜けていく。眼下に拡がる木々の葉は散り、土を隠した。

 背を預けた岩肌に、水滴が這う。

 風が触れ、留めて──固めた。


 硬い身体を吹かれる度に、僅かに崩れて。


 湿り気を帯びた、乾いた音が鳴り。

 白く、ひび割れた頭が下に向いた。


 眼窩から零れ落ちる、塵。

 粒は連なり、拡がっていく。


 数多の眼として、景色を見つめた。

 宙に浮かび、滲み、溶ける。


 一部は降りて。


 砂利に。

 枯葉に。

 土に。


 混ざり、沈む。

 暮れて昇り、繰り返し。


 ────螺旋に一つ、跡を残した。

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