作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「見つめるものは」     感情 「変わらない夜」      断片 「記憶の中で」       断片 ─ピックアップ─   テーマ   断片 「蝉に向けて」                               ─テーマ別─ ─境界─       二十四作品 ─時間─               七作品 ─循環─           二十作品 ─感情─           二十作品 ─万有─               九作品 ─価値観─       十八作品 ─日常─           十二作品 ─断片─           十二 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「見つめるものは」      感情 「変わらない夜」       断片 「記憶の中で」        断片 「蝉に向けて」        断片 「決められた中で」      境界 「戦場の欠片」        感情 「零れたのは」        感情 「アート」          価値観 「眼球の奥」         境界 「飛び去る欠片」          循環 「淵の端から」        感情 「写実した風景」       境界 「同じ場所で」        境界 「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」        ...

眼球の奥

 


 瞼を透かして眼球に届く。朦朧とした頭を振り、目を開いた。ゴミ箱の傍に積まれた段ボールの上に横たわっている。汚れた壁に反射した光が埃を照らし、輝く幕を引いていた。

 アルコール臭が服に沁みている。鼻腔に届いて胃を震わす。せりあがり、茶色い液が吐き出された。


 エンジン音と雑談する声。

 色は入れ替わり、絶え間なく続く。


 ゆっくりと腰を上げる。脚がもつれ、膝を抱えた。路地裏を進み、大通りに出る。舗装された道を歩いていく。幾多の視線に絡まれ、俯いて。


 ──電子音。


 視線の先に自販機がある。靴底を擦りながら近付く。尻を探り、ポケットから財布を取り出した。貨幣を摘まみ、前に突き出す。


 指を、離した。


 中で転がり、硬い音が鳴る。点灯したボタンを強く押す。


 何度も。

 繰り返して。


 アルミ缶が降って来る。

 手を伸ばし、掴んだ。

 掌を冷やし、僅かに濡らす。


 瞳を閉ざした。

 瞼を透かして眼球に届く。


 頭を振り、目を開いた。


 ────奥に描く。その、現実を。

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