作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「見つめるものは」     感情 「変わらない夜」      断片 「記憶の中で」       断片 ─ピックアップ─   テーマ   断片 「蝉に向けて」                               ─テーマ別─ ─境界─       二十四作品 ─時間─               七作品 ─循環─           二十作品 ─感情─           二十作品 ─万有─               九作品 ─価値観─       十八作品 ─日常─           十二作品 ─断片─           十二 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「見つめるものは」      感情 「変わらない夜」       断片 「記憶の中で」        断片 「蝉に向けて」        断片 「決められた中で」      境界 「戦場の欠片」        感情 「零れたのは」        感情 「アート」          価値観 「眼球の奥」         境界 「飛び去る欠片」          循環 「淵の端から」        感情 「写実した風景」       境界 「同じ場所で」        境界 「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」        ...

断片の定め



 瞼の裏に浮かぶ光景を、微睡みの中で眺めていた。

 明るく、広い部屋に居る。膝を抱えて座っていた。両脚の隙間から下を覗いて。コンクリートの、白い床。磨き上げられた表面が顔を映す。

 

 床の瞳が僅かに濡れた。傍には銃が転がっている。


 握り締めた拳に、皺だらけの紙幣。部屋には何枚も散らばっていた。印刷された顔がそれぞれ違い、赤く滲んでいる。


 頭蓋の中で声が反響する。脳を揺らし、囁き続けて。床を拭い、瞳が乾いた。


 ──反応だ


「違う。選択した」


 意思は──


 被りを振り、手を頭上に掲げる。

 指を開けて。


 宙を舞う紙幣。その顔が、歪んだ。

 擦れ合い、音が鳴る。

 

 響き、混ざり──瞼を開いた。



────

 落ち窪んだ眼が、天井を見つめていた。紙幣が散乱した部屋で。明滅する電灯に蝿がぶつかり、不規則な音を鳴らす。


 腕が動かない。指先には、銃が触れている。

 絞り出した、掠れた声。


「......報いか」


 こけた頬に皺が幾つも走っている。白髪が散らばり、大きく息を吸った。眼を見開き、呼吸が止まる。


 ────違う。役割だ。

コメント

  1. ランニングハムスターです。
    凄く視覚的にも美しい作品ですね。
    久しぶりにこの語り口の文章を読めて嬉しかったです。

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  2. お久しぶりです。コメントをありがとうございます。
    私の方こそ嬉しく思います。そして、驚いています。深く、感謝いたします。ありがとう。

    返信削除

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