作品アーカイブ (目次)
更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。
──冷たい。
髪が濡れた。見上げると、曇天が広がっている。太陽を隠す雲。街並みは薄暗く、透明な流線が覆い被さる。
「お前も、哀しいのか」
号泣する空。身体に沁みて、心と重なる。頬を伝う雫は、雨と同等なのか。
足元に溜まる、二つの涙。
壊れた玩具が、転がっていた。
轟音が轟く。飛沫が舞い、蒸発した。黒煙の根に、散らばる骸。
連なる無機質な音。石を穿ち、木が軋む。
赤子の声が響き──途絶える。
慟哭の内に、叫んだ。
「必要だと言うのか。これは、誰の意思だ」
足音が近づく。振り返ると、銃口が向けられていた。兵士と視線が絡む。
目を細め、ゆっくりと口を開いた。
「......戦争の理由は?」
「知らない。......命令だ」
疑いもなく、引き金に力を込める。
乾いた音が、鳴り続けた。雨粒が、硝煙の匂いを消す。
血溜まりが滲み、薄くなる。兵士が踏み散らし、駆けていく。
死体の傍に、黒く揺らめく霧が佇む。
──黒霧の残響が
『......反応でしか、なかったのか』
溶けて、滲む──
滴が地を叩き、波紋を残す。
昇っていく。抱えていた記憶を撒いて。
────玩具の残骸が、濡れていた。数多の霧の傍で。
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