作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「零れたのは」        感情 「生まれた世界で」     断片 「アート」         価値観 「眼球の奥」        境界 「真実の景色」       感情      ─ピックアップ─   「眼球の奥」と似たテーマ 「10^-10^50の虚構」     万有                       ─テーマ別─ ─境界─       二十二作品 ─時間─               七作品 ─循環─           十九作品 ─感情─           十八作品 ─万有─               八作品 ─価値観─       十八作品 ─日常─           十一作品 ─断片─               九 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「零れたのは」        感情 「アート」          価値観 「眼球の奥」         境界 「飛び去る欠片」          循環 「淵の端から」        感情 「写実した風景」       境界 「同じ場所で」        境界 「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」         境界 「消えていく顔」       断片 「錯覚のまま」        断片 「ただ、純粋に」       価値観 「選べるな...

零れたのは

 


 ちゃぶ台の前で膝を折り、畳に脛を置く。背筋を伸ばし、卓上の茶碗を見つめて。急須に手を伸ばし、注いでいく。

 蒸気が、視界を遮る。

 

 満たされた器に指先で触れ、直ぐに引いた。色褪せた布を巻いて両手で掴む。ゆっくりと持ち上げて、息を吹き付ける。木目に残した滴りが円を繋ぐ。それを眺め、啜った。


 口に含み、転がし、喉を鳴らす。

 縁から溢れた雫が甲を滑り、指が開いた。


 落下する。


 透き通る緑。

 宙に拡がり──うねる。

 

 茶碗の周囲を廻り続けて。


 重く音を沈めた。

 畳に沁みる、苦みを噛む。


 天井を見上げ、息を吐いた。


 ────褪せた橙が、染みを擦る。

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