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聞こえぬ組曲



 何処かで鳴っている。震わせながら伝って来た。

 生地が僅かに振動を始める。


 細く、短く刻まれて。

 小さく、長く伸びて来る。


 繰り返されたあと、大きく響いた。


 重なり合った粒が。

 太く、巨大な塊として。


 上昇し、下降する。左右に分かれながら。


 木々が呼応し、ざわめいている。

 風が混ざり、遠くに運ぶ。


 一つの束となり。

 先端を尖らせ、吹き抜ける。


 静止した枯葉が一枚──踊り、旋回して。

 地に、触れた。


 ────脚が向かう。その場所へ。

コメント

  1. ランハムです。
    ズレてるかもしれませんが、
    細かく想像して当てはめると
    噴火口からの龍の覚醒める瞬間に
    見えてきました。
    脚が向かう。その伝説の始まった
    場所へ。

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  2. ランハムさん、コメントをありがとうございます。

    想像を巡らせてくれて、とても嬉しく思います。なるほど、龍。そしてそこに向かう。壮大な物語です。

    私自身もその光景を想像することで、新しい映像が浮かびます。

    感謝致します。



    返信削除

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