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境界の先で





乾いた音が鳴り続けた。途絶え、硝煙が昇る。視界がぶれ、崩れ落ちて。血液が溢れ、伝い、流れる。


横たわっていた。動かない身体。冷えていく、身体。罵声を残し、靴音が遠ざかっていく。

唇が、微かに震える。遠くから破砕音が響く


指先に、小石が触れた。


胴体にめり込んだ異物。通り抜けた跡も。

零れ続ける、赤。残火を揺らし、仰向けになる。衣服が擦れ、粘つく糸が引く。


黒く滲む景色。覆い尽くす。

瞼を開いたままに。


影が、ずれる。


───

静寂に無音が響く。


何もない──数多の人影。


のたうつ者。両手を広げ、呟く者。

片膝を立て、十字を切る者。


色彩のない世界で。


ゆっくりと歩く。探すために。

背中の端に、映した。振り返り、近付く。

粘つく液体に転がる、自分の残骸。


見開いた、瞳。

光を反射し、増幅して──拡がる。


存在の結び目が、浮かぶ。


祈る者に近付き、それを伝えて。

祈りをやめた影が、呟く者に歩み寄る。

沈黙した影が、のたうつ者に──


────連なり、繋がる。繰り返すまで。







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