作品アーカイブ (目次)

イメージ
  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「無機物の渇望」      境界 「歪んだ花」         境界   「編まれた柱」       循環 「消えていく顔」      断片 「錯覚のまま」       断片 ─ピックアップ─ テーマ   万有 「10^-10^50の虚構」                  ─テーマ別─ ─境界─           十九作品 ─時間─               七作品 ─循環─           十七作品 ─感情─           十四作品 ─万有─               八作品 ─価値観─       十七作品 ─日常─           十一作品 ─断片─               八 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」         境界 「消えていく顔」       断片 「錯覚のまま」        断片 「ただ、純粋に」       価値観 「選べるなら」        断片 「種の中で」         循環 「いない気がして」      境界 「跳ねたコイン」       価値観 「溢れた珈琲」        境界 「10^-10^50の虚構」       万有 「少女の花弁」        感情 「巡る日常」         境界 「視線...

チャンネル



 目尻から流れる。頬を伝い、零れて。テーブルの端に水滴が広がる。画面が揺れていた。


 景色が滲む。手を、目に伸ばした。濡れた指を服で拭う。晴れた視界に映された、死臭。嗚咽が漏れる。


 着弾のあと、家屋が粉砕された。部屋に届くのは、乾いた音。画面の中で静かに崩れていく。テーブルに置かれた、マグカップ。ゆっくりと掴み、珈琲を注いだ。


 両手で包み、持ち上げる。昇る湯気に香りを含んで。息を吹きかけ、唇に触れた。濃い苦味が口内に沁みる。テーブルに戻し、リモコンを掴んだ。


 手を突き出し、親指で何度も押す。画面が次々切り替わる。嗚咽は、もうしていない。指が止まり、口角が緩む。


 明るい声が部屋に響く。

爆笑──目尻に、涙を浮かべて。


 遠くで炎が拡がる。揺らめき、轟音が地を揺るがす。


 ────笑声と重なる。混ざり、溶けて。

コメント

このブログの人気の投稿

作品アーカイブ (目次)

境界の鏡

雨上がりの空