作品アーカイブ (目次)
更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。
目尻から流れる。頬を伝い、零れて。テーブルの端に水滴が広がる。画面が揺れていた。
景色が滲む。手を、目に伸ばした。濡れた指を服で拭う。晴れた視界に映された、死臭。嗚咽が漏れる。
着弾のあと、家屋が粉砕された。部屋に届くのは、乾いた音。画面の中で静かに崩れていく。テーブルに置かれた、マグカップ。ゆっくりと掴み、珈琲を注いだ。
両手で包み、持ち上げる。昇る湯気に香りを含んで。息を吹きかけ、唇に触れた。濃い苦味が口内に沁みる。テーブルに戻し、リモコンを掴んだ。
手を突き出し、親指で何度も押す。画面が次々切り替わる。嗚咽は、もうしていない。指が止まり、口角が緩む。
明るい声が部屋に響く。
爆笑──目尻に、涙を浮かべて。
遠くで炎が拡がる。揺らめき、轟音が地を揺るがす。
────笑声と重なる。混ざり、溶けて。
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