作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「戦場の欠片」       感情 「零れたのは」        感情 「生まれた世界で」     断片    ─ピックアップ─   「戦場の欠片」から繋がる作品 「小さな骸」               価値観                     ─テーマ別─ ─境界─       二十二作品 ─時間─               七作品 ─循環─           十九作品 ─感情─           十九作品 ─万有─               八作品 ─価値観─       十八作品 ─日常─           十一作品 ─断片─               九 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「戦場の欠片」        感情 「零れたのは」        感情 「アート」          価値観 「眼球の奥」         境界 「飛び去る欠片」          循環 「淵の端から」        感情 「写実した風景」       境界 「同じ場所で」        境界 「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」         境界 「消えていく顔」       断片 「錯覚のまま」        断片 「ただ、純粋に」       ...

戦場の欠片

 


 滲む視界の先で、男が笑っている。その靴が小さな身体を踏んでいた。靴底で沈む裂けた腹から紅く漏れ、零れ落ちる。茂る緑を染めながら拡がっていた。

 雄叫びを上げて剣を引き抜く。


 地を蹴り、土が飛び散る。柄に力を込め、切先を前に突き出す。


 男は握った斧を軽く振る。粘ついた滴りが斑らに落ちて。鈍く硬い音が鳴り、腕が跳ね上がる。痺れを残し、剣が宙に回転していた。


 足音が迫る。


 跳躍して腕を伸ばし、剣を掴んだ。体重を乗せて下に振り抜く。見開いた瞳が刀身を映した。


 重く響き、欠片が飛ぶ。眼前の斧を押し込み、男の眉間に刃が潜る。


 仰向けに倒れていく。地に頭を打ちつけ、灰褐色を撒き散らした。


 立ち上がり、顔を何度も踏み抜く。

 長い髪がその度に揺れた。


 両手を垂らし、空を見上げる。

 緋は、傾いていた。

 大きく息を吐く。


 怒号が近付いて来る。

 指を開くと、欠けた剣が地に伏せた。


 ゆっくりと小さな骸に歩み寄る。

 膝を折り、そっと頬を撫でた。


 唇が紡ぐ。

 高く、澄んだ声を震わせて。


 ────頭上の鉄が、緋く照らした。

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