作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「無機物の渇望」      境界 「歪んだ花」         境界   「編まれた柱」       循環 「消えていく顔」      断片 「錯覚のまま」       断片 ─ピックアップ─ テーマ   万有 「10^-10^50の虚構」                  ─テーマ別─ ─境界─           十九作品 ─時間─               七作品 ─循環─           十七作品 ─感情─           十四作品 ─万有─               八作品 ─価値観─       十七作品 ─日常─           十一作品 ─断片─               八 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」         境界 「消えていく顔」       断片 「錯覚のまま」        断片 「ただ、純粋に」       価値観 「選べるなら」        断片 「種の中で」         循環 「いない気がして」      境界 「跳ねたコイン」       価値観 「溢れた珈琲」        境界 「10^-10^50の虚構」       万有 「少女の花弁」        感情 「巡る日常」         境界 「視線...

瓦礫の理由



 黒い空が赤く明滅する。幾度も瞬き、筋を刻む。地面が揺れ、地割れが起き、瓦礫が浮いて、陥没した。

 焼け焦げた肉が細かく分かれ、炭となる。宙を舞って。


 ──悲鳴が、


 熱が揺らぎ、火の粉が漂う。

 煙が空を覆い、滲み、混ざる。


 蒸発する──


 少年が丘の上で眺めていた。瞳に映る深紅の景色を。目から溢れ、伝っていく。冷たく頬をなぞって。


 高温が空を燃やした。色彩を入れ替えながら。



────

 モニターに映る光景を見て、唇を釣り上げていた。席を立ち、手を叩きながら頷いている。部下に指で促し、珈琲を淹れた。湯気に息を吹きかけ、ゆっくりと啜る。


 ──轟音。


 視界が白に塗られた。唇に触れたカップと共に、塵となって。建物の跡を、風が攫う。


 少女が丘の上で眺めていた。瞳に映る白光する景色を。濡れたぬいぐるみを、ぎゅっと抱いて。 


 ────何も、残らないのに。

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