作品アーカイブ (目次)

イメージ
  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「見つめるものは」     感情 「変わらない夜」      断片 「記憶の中で」       断片 ─ピックアップ─   テーマ   断片 「蝉に向けて」                               ─テーマ別─ ─境界─       二十四作品 ─時間─               七作品 ─循環─           二十作品 ─感情─           二十作品 ─万有─               九作品 ─価値観─       十八作品 ─日常─           十二作品 ─断片─           十二 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「見つめるものは」      感情 「変わらない夜」       断片 「記憶の中で」        断片 「蝉に向けて」        断片 「決められた中で」      境界 「戦場の欠片」        感情 「零れたのは」        感情 「アート」          価値観 「眼球の奥」         境界 「飛び去る欠片」          循環 「淵の端から」        感情 「写実した風景」       境界 「同じ場所で」        境界 「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」        ...

瓦礫の理由



 黒い空が赤く明滅する。幾度も瞬き、筋を刻む。地面が揺れ、地割れが起き、瓦礫が浮いて、陥没した。

 焼け焦げた肉が細かく分かれ、炭となる。宙を舞って。


 ──悲鳴が、


 熱が揺らぎ、火の粉が漂う。

 煙が空を覆い、滲み、混ざる。


 蒸発する──


 少年が丘の上で眺めていた。瞳に映る深紅の景色を。目から溢れ、伝っていく。冷たく頬をなぞって。


 高温が空を燃やした。色彩を入れ替えながら。



────

 モニターに映る光景を見て、唇を釣り上げていた。席を立ち、手を叩きながら頷いている。部下に指で促し、珈琲を淹れた。湯気に息を吹きかけ、ゆっくりと啜る。


 ──轟音。


 視界が白に塗られた。唇に触れたカップと共に、塵となって。建物の跡を、風が攫う。


 少女が丘の上で眺めていた。瞳に映る白光する景色を。濡れたぬいぐるみを、ぎゅっと抱いて。 


 ────何も、残らないのに。

コメント

このブログの人気の投稿

作品アーカイブ (目次)

境界の鏡

雨上がりの空