作品アーカイブ (目次)

イメージ
  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「無機物の渇望」      境界 「歪んだ花」         境界   「編まれた柱」       循環 「消えていく顔」      断片 「錯覚のまま」       断片 ─ピックアップ─ テーマ   万有 「10^-10^50の虚構」                  ─テーマ別─ ─境界─           十九作品 ─時間─               七作品 ─循環─           十七作品 ─感情─           十四作品 ─万有─               八作品 ─価値観─       十七作品 ─日常─           十一作品 ─断片─               八 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」         境界 「消えていく顔」       断片 「錯覚のまま」        断片 「ただ、純粋に」       価値観 「選べるなら」        断片 「種の中で」         循環 「いない気がして」      境界 「跳ねたコイン」       価値観 「溢れた珈琲」        境界 「10^-10^50の虚構」       万有 「少女の花弁」        感情 「巡る日常」         境界 「視線...

螺旋の外



 骨が覗いていた。無数の虫がたかり、齧っている。体液が地面に拡がり、土に沁みて。臭いが鼻腔に入り込む。

 眺めていた。俯き、じっと。


 ──最後の骸。


 己の頬を撫でた。細胞が人差し指を押し返す。

 そっと唇に触れた。


 「私は、いつまで」


 周囲を見渡すと、瓦礫が積まれている。傾いたビルを認めて、溜息を吐いた。


 地鳴りが響き、残骸が沈んでいく。大地が裂け、溶岩が溢れ出した。身体を包み、眼球を燃やして。視界が闇に覆われ、また光を映す。


 ──何度も


 皮膚が溶けた。

 弾力を取り戻す。

 腕が炭化した。

 色を取り戻す。


 繰り返して──


 赫く染まる空が、明滅していた。粘り気を帯びた輝く海がうねる。呑まれ、焼き尽くされて。


 轟音は聞こえない。焦げた臭いも。

 刹那に白が塗り潰し──弾けた。


 暗い空間に浮かぶ。傷は、ない。


 破片がぶつかる。

 混ざり、

 結合し──岩石に。


 視線の根で、雫が溢れた。解かれ、漂う。


「......変われない」


 ただ、流れていく。


 ────外れたままで。

コメント

  1. 初めまして。
    輪廻転生の螺旋から外れた者の悲哀を感じ、視覚的に地獄のイメージが浮かびます。どんな時にストーリーを思いつくのでしょうか?

    返信削除
  2. 初めまして。感想をありがとうございます。

    どんな時に......例えばニュースを見て思ったことや、電灯を消した時に感じたことなどです。それをテーマに結びつけて書いています。

    読んでいただき、コメントも。深く、感謝いたします。ありがとう。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

作品アーカイブ (目次)

境界の鏡

雨上がりの空