作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「無機物の渇望」      境界 「歪んだ花」         境界   「編まれた柱」       循環 「消えていく顔」      断片 「錯覚のまま」       断片 ─ピックアップ─ テーマ   万有 「10^-10^50の虚構」                  ─テーマ別─ ─境界─           十九作品 ─時間─               七作品 ─循環─           十七作品 ─感情─           十四作品 ─万有─               八作品 ─価値観─       十七作品 ─日常─           十一作品 ─断片─               八 作品 ─無─                   三作品 ─掌編─    「無機物の渇望」       境界 「歪んだ花」         境界 「消えていく顔」       断片 「錯覚のまま」        断片 「ただ、純粋に」       価値観 「選べるなら」        断片 「種の中で」         循環 「いない気がして」      境界 「跳ねたコイン」       価値観 「溢れた珈琲」        境界 「10^-10^50の虚構」       万有 「少女の花弁」        感情 「巡る日常」         境界 「視線...

見えない顔



 電灯が部屋を明るく照らす。キーを叩く軽い音。時折止まる。一点を凝視し、小さく呟く。溜め息を重ねて。


 モニターが映す、並んだ数字。13時間。1。0。0。

何度も見返す。自分で綴った文字の羅列を。


 椅子を軋ませ、席を立つ。強く瞬きを繰り返し、冷蔵庫に向かった。早足で歩いてドアを開く。電子音が鳴っていた。混ざった臭いが鼻を掠める。ラベルも見ずに、ペットボトルを握った。大股に席へ戻って。


 マウスを掴み、指を小刻みに揺らす。

13時間20分。2。0。0。唇が緩み、歯が覗く。


 モニターを見つめる。スクロールを繰り返し、人差し指で何度も押す。


 頷いて、椅子にもたれかかる。瞼を閉じた。

微睡の中で、ふと目を開ける。頭を振りながら手を伸ばして。


 蓋を捻り、喉に流し込む。胃に流れる冷たい液体。口に当てながら、モニターに視線を移した。上下に動く喉仏が止まる。


 16時間20分。2。0。0。


 目を細めると、眉間に皺が刻まれた。マウスを指で叩き続ける。キーを叩き、またスクロールして。


 陽光が部屋に差し込み、照明と混濁する。


 ────打鍵が響く。指で叩く、軽い音が。

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