作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「筆の先で」        境界 「積まれた煉瓦」      感情 「枯葉と砂」        日常 「線の先は」        境界 ─ピックアップ─ テーマ  時間 「重なる景色」 ─テーマ別─ ─境界─       十四作品 ─時間─           七作品 ─循環─       十三作品 ─感情─           十一作品 ─万有─           七作品 ─価値観─   十五作品 ─日常─           十一作品 ─断片─           四作品 ─無─               三作品 ─掌編─    「筆の先で」         境界 「積まれた煉瓦」       感情 「越えた後」         境界 「シリアルを咀嚼して」    感情   「街の跡」          日常 「旋回する夜」        日常 「閉じた瞼」         境界 「瓦礫の理由」        境界 「配慮の有無」        価値観 「銀の牢獄」         境界 「重なる瘡蓋」        境界 「見えない顔」        日常 「神木の瞳」         価値観 「最後の理性」        感情 「月光に照らされて」     感情 「重なる景色」        時間 「境界の先で」        循環 「寄り添う枯葉」       日常 「いやし」          循環 「編まれゆく造形」      循環 「ずれた距離」        日常 「刻まれた断片」    ...

僅かな眠り



 這わせた指の間に、砂が埋まる。澄んだ響きを纏って、波が近づいて来た。足の裏を撫で、濡らし、還る。砂を攫って。


 肌を焦がす陽射しを浴び、景色に溶けていく。微睡の中で思い浮かべる。ただ、遊んでいただけなのに。


 夢から覚めた意識が、砂浜に混ざって散らばる。動かない体を、波が包む。


 彼を、連れ去ってくれるのだろうか。


 茜色が沁みていく空を、濁った瞳が映している。風が吹くと、髪は揺れる。ただ、それだけ。


 ──彼は。 私だ。


 砂である私は、もう、考える必要がない。繋がっているだけでいい。


 身体からほどけた、他の私。担った役割の中で、編み創める。


 ────眠る。永遠のようで、僅かな時間を。

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