作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「筆の先で」        境界 「積まれた煉瓦」      感情 「枯葉と砂」        日常 「線の先は」        境界 ─ピックアップ─ テーマ  時間 「重なる景色」 ─テーマ別─ ─境界─       十四作品 ─時間─           七作品 ─循環─       十三作品 ─感情─           十一作品 ─万有─           七作品 ─価値観─   十五作品 ─日常─           十一作品 ─断片─           四作品 ─無─               三作品 ─掌編─    「筆の先で」         境界 「積まれた煉瓦」       感情 「越えた後」         境界 「シリアルを咀嚼して」    感情   「街の跡」          日常 「旋回する夜」        日常 「閉じた瞼」         境界 「瓦礫の理由」        境界 「配慮の有無」        価値観 「銀の牢獄」         境界 「重なる瘡蓋」        境界 「見えない顔」        日常 「神木の瞳」         価値観 「最後の理性」        感情 「月光に照らされて」     感情 「重なる景色」        時間 「境界の先で」        循環 「寄り添う枯葉」       日常 「いやし」          循環 「編まれゆく造形」      循環 「ずれた距離」        日常 「刻まれた断片」    ...

イカロスの夢

 


 ジャングルジムから飛び降りた。両手をばたつかせて、宙を掻く。靴底が地面に触れ、髪の先から透明な飛沫が散った。息を弾ませながら登る。何度も繰り返していた。


 少年が見上げると、蒼く広がっていた空が黄金色に塗り替えられていく。


 視線の先で鳥が飛んでいる。ゆったりと翼を羽ばたかせ、地平の彼方へ消えていった。


 じっと見つめていた。瞳に焼き付けたイメージを抱いて登っていく。瞼を閉じて、後ろ手に鉄棒を握る。


 指を離して飛び上がった。両手をばたつかせて思い描く。滑空していく鳥の姿を。

視界に映る景色が、ゆっくりと降りていった。風の匂いが全身に染み渡る。


 黄金色の光が少年を包み込み、靴底で砂が散った。きらきらと舞い降りる砂の中で、少年は微笑んでいる。


 公園の入り口に見慣れた人影が立っていた。

顔を顰めた母親が、歩きながら叱りつける。


 夢中になって言葉を紡ぐ少年の顔が、母親の表情を緩ませていく。


 頭を撫でられ、手を繋いでいた。


 大きい影と小さな影が、寄り添いながら何処までも伸びていく。


 ────想像と現実が溶けて混ざる。真実として。

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