作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「筆の先で」        境界 「積まれた煉瓦」      感情 「枯葉と砂」        日常 「線の先は」        境界 ─ピックアップ─ テーマ  時間 「重なる景色」 ─テーマ別─ ─境界─       十四作品 ─時間─           七作品 ─循環─       十三作品 ─感情─           十一作品 ─万有─           七作品 ─価値観─   十五作品 ─日常─           十一作品 ─断片─           四作品 ─無─               三作品 ─掌編─    「筆の先で」         境界 「積まれた煉瓦」       感情 「越えた後」         境界 「シリアルを咀嚼して」    感情   「街の跡」          日常 「旋回する夜」        日常 「閉じた瞼」         境界 「瓦礫の理由」        境界 「配慮の有無」        価値観 「銀の牢獄」         境界 「重なる瘡蓋」        境界 「見えない顔」        日常 「神木の瞳」         価値観 「最後の理性」        感情 「月光に照らされて」     感情 「重なる景色」        時間 「境界の先で」        循環 「寄り添う枯葉」       日常 「いやし」          循環 「編まれゆく造形」      循環 「ずれた距離」        日常 「刻まれた断片」    ...

旋回する夜



 羽音を鳴らして、探していた。吐き出された息に導かれ、湿った肌の上で軽く跳ねた。降り立ち、かぎ爪を食い込ませる。

 六本の脚で感じ取り、鋭く長い口吻を差し込む。体液を流し込み、脈打つ温かい液を吸い込んだ。


 腹が膨れていく。透き通る胴体が染まって。前脚を擦り合わせた。


 ──音が、弾けた。


 身体がつぶれ、赤が飛び散る。皮膚に張り付く、塗られた残骸。


 巡る高音が空気を震わせ、足元で消えた。巨大な影が落ちて、甲を叩く。ばらばらにほどけ、引きずる跡に線を引いた。


 開いた窓から、羽音が響く。高く擦れる、澄んだ音が。

 

 耳元で囁き、目覚めさせる。


 ────複眼に、掌が映った。

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