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7月, 2025の投稿を表示しています

作品アーカイブ (目次)

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  更新通知⇨ RSSで新作を受け取る *文章にAIを一切使用していません。自分の感性だけで書きたいからです。曲と画像はAIで作成しています。 ─最新─              「筆の先で」        境界 「積まれた煉瓦」      感情 「枯葉と砂」        日常 「線の先は」        境界 ─ピックアップ─ テーマ  時間 「重なる景色」 ─テーマ別─ ─境界─       十四作品 ─時間─           七作品 ─循環─       十三作品 ─感情─           十一作品 ─万有─           七作品 ─価値観─   十五作品 ─日常─           十一作品 ─断片─           四作品 ─無─               三作品 ─掌編─    「筆の先で」         境界 「積まれた煉瓦」       感情 「越えた後」         境界 「シリアルを咀嚼して」    感情   「街の跡」          日常 「旋回する夜」        日常 「閉じた瞼」         境界 「瓦礫の理由」        境界 「配慮の有無」        価値観 「銀の牢獄」         境界 「重なる瘡蓋」        境界 「見えない顔」        日常 「神木の瞳」         価値観 「最後の理性」        感情 「月光に照らされて」     感情 「重なる景色」        時間 「境界の先で」        循環 「寄り添う枯葉」       日常 「いやし」          循環 「編まれゆく造形」      循環 「ずれた距離」        日常 「刻まれた断片」    ...

孤狼の傷跡 序章『修練の跡に』

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  風踊り、木の葉が舞う。冷たい空気が肌を刺す。ゆったりとした着流し。紺色の端が滑らかに流れる。右掌を眼前に置き、左拳を腰に添える。岩を、見据えた。  前方に踏み出す。震脚が石床を砕く。破片が舞い上がり、左腕が伸びる──拳を、開けて。中心に触れる。岩に掌型が刻まれた。拳と掌を合わせ、頭を下げる。総髪が僅かに揺れて。岩を背にし、ゆっくりと前に踏みだした。亀裂が拡がり、崩れ去る。残された、砂。 「成ったか」  正面に立つ白装束の男──宗泰真。顎髭を蓄え、伸ばした背筋に這う、長い白髪。 「10年か。白蓮、お前は絶招を得て何処へ向かう?」  白蓮と呼ばれた男。歳は25になる。細く引き締まった身体をしなやかに伸ばす。師である泰真に問われ、頭を下げた。 「師父。私はあなたに拾われ、目的の為に弟子入りした。功が成った今、行かねばなりません」  泰真は頷き、革袋を差し出す。澄んだ音が僅かに鳴った。受け取ると、すぐに背を見せ静かに歩き出す。その重みを感じながら、懐に仕舞う。  今まで見続けた背中。視線を外し、踏み出した。目的のために。着流しの奥で、左肩から右腰にかけての傷が疼く。風が砂を攫う。群れとなり、宙を舞って。 続きは▶️ 一章『目的』第一話「絶招」